February 2013

2013年
2月2日
(土)
【如月は逃げて走る】
 1月も終わり、2月になりました。 2月は如月(きさらぎ)です。 「逃げる」月、毎年感じているように、2月もアッという間に終わります。

 「2」「8」と言われるとおり、2月は1年の中でも少々「寂しい」月ですが、前向きの意識で行きましょう!(1)


2013年
2月3日
(日)
【節分の豆まき@東長寺】


東長寺の豆まきで家内安全・健康祈願

 今日は節分。 福岡では、このところ3月上旬並みの暖かな日が続いています。

 1月27日の日記で紹介 した大お多福の櫛田神社では豆まきの催しがありましたが、今日は櫛田神社にほど近い、東長寺の豆まきを見に行ってきました。

 東長寺は、2006年7月15日の追い山 を取材した場所で、博多祇園山笠の舁き山が回る清道の一つが、この東長寺の前に置かれます。 東長寺は、 かつての神仏混淆の頃に櫛田神社のお寺であったことから、今でも山笠が奉納されているお寺です。

 今日は境内に七福神が並び、20〜30分おきに地元の皆さんが豆をまいていました。 残念ながらお豆にはありつけなかったので、境内で振る舞われていた甘酒をご馳走になり、 家内安全と健康を祈願(?)してきました。 さて、いいことがあるかなぁ〜?(2)


2013年
2月11日
(月・祝)

建国記念日
【書聖・王羲之 at 久し振りの東京】

2つの会場の「書聖・王羲之」
(左)東京国立博物館・平成館 (右)台東区立書道博物館

 暦の上では3連休でしたが、皆さんは如何お過ごしでしたか? 編集部では 昨年の9月 以来、久し振りに「お上りさん」してきました。

 今回も上野公園の東京国立博物館で、見てきたのは「書聖・王羲之」。 王羲之(おうぎし:303-361)は、中国書道史上最高の文字を書いたと言われる人で、書道をやったことがある人は、 必ずと言っていいほど、王羲之の作品を「お手本」にします。

 今でも立派に鑑賞に値する素晴らしい字を残した王羲之の作品は、中国の歴代皇帝(特に唐の太宗皇帝)が挙って集め、自分の墓に副葬したり、戦乱で消失したため、残念ながら彼の真跡は現在のところ一つも残っていません。  現在見ることができるのは、彼の作品を他の人が複製(=人力コピー)したものや、彼の作品を石碑などに刻んだものの拓本などです。

 真跡ではなくとも、後世の人々が王羲之の作品を少しでも真跡に近い形で残そうと努力したお陰で、部分的にでも王羲之の作風を感じ取ることができます。

 今回は、台東区立書道博物館でも、王羲之関連の展示を開催していたので、足を伸ばして見てきました。 久し振りに心洗われる週末でした。(3)


2013年
2月16日
(土)
【書道博物館の「石鼓文」マグカップ】

「石鼓文」の拓本デザインのマグカップ

 先週上京した際に訪れた台東区立書道博物館(台東区根岸)のミュージアムグッズに、新しくマグカップが登場し、売られていました。 3種類あったのですが、 今回は「石鼓文」(せっこぶん)の拓本がデザインされたマグカップを入手しました。

 「石鼓文」は、中国の唐の時代に今の陜西省で出土した10基の花崗岩の石碑(石鼓)に刻まれていた文字で、中国の戦国時代の紀元前374年頃(始皇帝が中国を統一した秦:紀元前221年よりも150年ほど前)に作成されたものという説が有力です。  石刻文字としては最古のものといわれており、文字の歴史を研究する上では貴重なもの。 この文字は、広くハンコ(印鑑)に使われる篆書(てんしょ)の一種です。 現在、この石鼓は北京の故宮博物院の所蔵となっています。

 この「石鼓文」は、後に清の時代から中華民国の時代に多くの作品を残した呉昌碩(ごしょうせき:1844-1927)が生涯にわたって研究し、「石鼓文」を呉昌碩なりの書風で書いた「臨石鼓文」(臨は臨書=手本を見ながら書くこと)の作を数多く残しています。 書道を志す方の中には、この拓本や呉昌碩の「臨石鼓文」をお手本にして筆を運んだ方も少なくないことと思います。 篆書の勉強には屈指のお手本です。

 いやぁ、この文字を見ながらユックリとカフェーを飲める... 文字好きには堪らないひとときです。(4)


2013年
2月18日
(月)
【緑青が美しいガネーシャ】

(左)福岡市美術館で開催中の「緑青の美〜東南アジアの青銅美術展」
(右)おもしろタイリポート編集部所蔵の「ガネーシャ像」

 この週末は、福岡市中央区の大濠公園にある福岡市美術館に「緑青の美〜東南アジアの青銅美術展」を見に行きました。 タイやカンボディア、ラオスやミャンマー、ベトナムなどの古い仏像やヒンズー教の神々の像が多く展示してありました。  中でも圧巻だったのは、ポスターデザインにもなったタイで出土したガネーシャの像です。

 ガネーシャは、本サイトでもポツポツ登場してますが、ヒンズー教の学問の神様です。 編集部のドラ息子やトンピン娘は、地元の太宰府天満宮はそっちのけ(笑)で、このガネーシャに拝んだお陰で何とかなったと言われております・・・(謎)。

 ポスターに負けないように(?)、本日は編集部所蔵のガネーシャ像にもお出まし願いました。 緑青も無く何とも味気ないこのガネーシャ像ですが、本サイトの過去の日記に登場しております。 さて、いつの日記でしょうか? (5)


2013年
2月24日
(日)
【猿田彦神社の初庚申】

(左)福岡の一部ではお馴染みの猿のお面
(右)猿田彦神社で初庚申の日に売られる猿飴

 福岡市早良区の藤崎という場所に、猿田彦神社という小さな社があります。 通常は無人なのですが、毎年初めての「庚申(かのえさる)」の日には、縁起物の猿のお面と猿飴が売られ、大いに賑わいます。  今年の初庚申の日は 2月23日(土)だったので、編集部の経理部長がこの猿のお面と猿飴を求めて足を運びました。

 この猿のお面は、玄関先に飾っておくと、災いがサルと言われているもので、福岡市の一部の家の玄関先には毎年入手した歴代の猿のお面が飾られています。

 入手したお面は、編集部の災いが去るよう、早速玄関先に飾りました。 猿飴も、チョッと可愛そうな気もしましたが、一つ戴いて、今年の無病息災を祈りました。(6)