July 2004

2004年7月3日(土)
 7月になりました。 今年の梅雨はどうやら雨が少ない感じがするのですが,これから梅雨末期特有の豪雨がやってくるのでしょうか。


腹に収まる寸前の手打ち蕎麦
 今日は,近所の方から手打ち蕎麦(そば)の作り方を教えて戴けるとのことで,編集部のスタッフが手打ち蕎麦を作りに行きました。 240g の白い蕎麦粉,80g の黒い蕎麦粉, そして 80g の小麦粉を十分混ぜ合わせて,180cc の水でこねていくもの。 こね方は勿論ですが,その日の気温や湿度によって出来上がりは微妙に違うとか。

 最後に麺棒で伸ばし,畳んで麺切り包丁(?)で細く切るのですが,これがなかなか至難の業。 茹でると 1.5〜2倍に「肥える」ので, 蕎麦のつもりに細く切っても出来上がりは黒いうどんになるそうです。

 ご近所のにわか蕎麦道場の先生によると,今日のスタッフの出来映えは「ブツブツ切れるもの」だった模様。 持ち帰った打ちたての蕎麦,茹でてザル蕎麦風に頂きましたが, 写真のとおりブツブツ切れていました。 今日の材料では我が家の5人家族を養うには少々足りなかったので,市販の蕎麦も2人前ほど茹でて食べ比べましたが,いやぁ全然違いますね。 なんか,市販の蕎麦は後に無理矢理食べたような...。

 食後には,これまた美味しい蕎麦湯を家族で堪能しました。 いやぁ美味しかった,ご馳走サマ〜。


2004年7月7日(水)
♪ササの葉さ〜らさら...
 昨日,今日と,7月にしては暑〜い日が続いています。 まだ梅雨が明けてないというのに,もう夏の雰囲気。 梅雨が明けるまでにはまだひと雨, ふた雨来そうですが,梅雨末期特有のドカ雨にならないことを祈るばかりです。

 先週土曜日の3日に,バンコクでは地下鉄が「やっと」開業したようですね。 「交通渋滞の解消が期待される」なんて,ホントウに取材をしているのか, バンコクの現実を逃避したような日本の報道記事も見かけました。 バンコクでは同じ距離を走るバス(冷房無し)の方が遙かに運賃が安く, また「車に乗ること」がステータスになっている文化があるので,編集部では地下鉄が開業したからと言って著しい改善はまず見込めないと予想しています。 まぁ,先行開業の BTS のように,年々少しずつ利用客を増やす努力が不可欠でしょうな。 この地下鉄, 皆さんの税金で造られた(=日本の経済援助による)ものであることを覚えておいて下さいね。

 今日はタナボタ,いや七夕です。 近くに笹を飾っているところがあったので,写真に収めました。 ショッピング・エリアのなかには,笹が準備され, 願いごとを書いて飾るコーナーを設けているところもありました。 こんな風景見るのは3年振り,日本を実感するひとときです。


2004年7月10日(土)
 木曜,金曜と雨の予報が流れていたので,傘を持って仕事に出たのですが,結局雨には会わず。 最近の天気予報はポイント予報などと称して, 主要都市の一日の天気の様子を3時間おきに予報しているんですね。

大きく花が開いた朝顔
 7年前にアメリカにいた時は,地元のテレビやラジオでは周辺の天気予報を流していましたが,それでも日本の「県単位」程度の広さの地域のものでした。 アメリカには当時 Weather Channel というチャンネルがあって一日中天気予報を流していました。 日本の25倍の面積のアメリカ全土の天気予報ともなると, かなり「ラフ」ですが,それでも「天気図」上には気温の分布や高気圧,低気圧などが示されていました。

 ところで,3年ほど住んだタイの天気予報はどうだったでしょうか? タイは熱帯または熱帯モンスーン気候に属するのですが,天気の変化には乏しく, 毎日「晴れ一時雨」というのが現実です。 「タイの季節は?」のページで紹介しているとおり,年間通してみれば気温や降水量の変化はありますが, 一日単位となると,雨季・乾季で降雨の有無はあれど,殆ど毎日似たような天気なのです。 従って新聞やテレビの天気予報には天気図が登場することはなく,毎日毎日「晴れ一時雨」の予報で, 変わるとすれば最高/最低気温の数字くらいでした。 推測ですが,タイの人たちの多くは高気圧や低気圧などに興味がなく,また天気図の存在を知らないのでは?

 このような気候の下で育った彼らですから,彼らにはその日の天気を予想して傘を持つとか,長袖を羽織るということは殆どありません。 タイの人たちの日々の行動様式には, 気候が大きく影響しているようです。 ということは,我々日本人の行動様式にも天候が影響しているってことですね。  緻密さも世界一に匹敵するようなきめ細かい天気予報が日本に存在するのも,刻々と変わる天気のお陰ということでしょうか。


2004年7月17日(土)
 こちらでは,今年は例年に較べるとあっけない感じの梅雨明けでした。 いつもだと7月上旬に「梅雨末期」特有のドカ雨があるものです。  そのドカ雨,今年は新潟,福島方面に降りましたね。 川が決壊し,大きな被害が出ました。 被災された方々,お見舞い申し上げます。

セミの抜け殻
 日本では19日(月)は「海の日」で祝日です。 まぁ暦の上では祝日でも,必ずしもお休みの方ばかりという訳ではないですよね。  我々が休みの日に不便を感じないのは,その日に仕事をしている方々あってのこと。 こういうことって,案外忘れがちです。  皆さんそれぞれに休みをエンジョイされるのは大いに結構ですが,裏方の皆さんのご苦労にも感謝の念を忘れないようにしましょうね。

 日本に帰ってきて,相変わらずネタ探しで苦労しています。 メインのページの次のテーマを何にしようかとなかなか進まず,今日の写真のように抜け殻状態(笑)。  世間では夏祭りや花火大会などで盛り上がっているようですが,本サイトの趣旨は日本のそんな「フツ〜」のことを紹介するんじゃない! という編集部デスクも頭を痛めていますよ。

 と,ほどよくページが埋まったところで,次回の渡タイが決まりました。 7月25日(日)から1か月程度です。 さ〜て,この期間中にページが進むネタを何か見つけてくることができるでしょうか?  タイではネット環境がどうなるか判らないので,最悪の場合タイに滞在期間中は,サイトの更新が止まるかもしれません。 このサイトをご覧の皆さんだったら, それくらい「マイペンライ」で許してもらえますよね(笑)。


2004年7月24日(土)
 梅雨明け以降,暑い日が続いています。 昨日23日(金)も気温が上がったようで,電力の消費量も今年一番だったとか。

山鹿市の中心にある「足湯」
 先週,実は熊本県の山鹿に行ってました。 山鹿市は熊本市から北に30kmほどにある温泉町で,かつての街道の温泉宿場です。 昨年,水害で被災した福岡県飯塚市にある嘉穂劇場と並ぶ, 古い舞台劇場の「八千代座」や,幻想的なムードの灯籠祭(毎年8月15〜16日に開催)で知られています。

 流石に温泉の街,中心部にはちょっと足だけ温泉気分を味わえる「足湯」があります。 ここは公園の一角のようなところで, こんこんと湧き出る温泉に座って浸かれるスタイルです。 勿論無料,日よけ・雨よけもあるので,歩き回った後の疲れを癒すには最適! 雨宿りにもいいところです。

 いよいよ明日は渡タイ,こういう温泉もまた暫くオアズケです。 さっき漸く荷物を作り上げたところ。 でも,今の日本の暑さに比べれば,バンコクの方が過ごしやすそうですね。 それでは,いってきま〜す!


2004年7月26日(月)
今日もバンコクに聳えるバイヨークタワー2
 いや〜涼しいっすよ,バンコクは! 少なくとも今の日本より過ごし易いのは確かです。

 昨日,予定どおりバンコクに到着しました。 今回は,これまでバンコクの空港に降り立った時に感じた「ムッ」とする暑さを感じることなく, 素直にバンコクの気候に馴染めた感じ。 確かにバンコクが暑いのは間違いないことですが,日本の茹だるような暑さに較べれば,バンコクの空気の方がカラッとした「肌触り」です。  どうやら3年近くのバンコク生活が,2か月のブランクをモノともしない体質に変えたようです(笑)。

 今日のランチは馴染みの地元レストランで,懐かしい味を楽しみました。 こういうことを書いている私の国籍は,いったいドコなのでしょうか?


2004年7月29日(木)
バンコクでもガソリンは高騰! 今年1月比で
軽油(一番上)は据え置きながら,レギュラー(中段)と
ハイオク(一番下)はそれぞれ+2.50バーツ!
 バンコクに来て5日目。 毎日ドンヨリと曇った感じです。 お陰で日本よりも遙かに強い日差しを直接浴びることもなく,昨日や今日なんか夕方に一雨降ったものだから,夜は涼しい感じ。  「暮らして」いる宿の部屋では冷房を入れると寒いくらいで,ここのところは全く冷房を入れなくても快適に過ごせる毎日です。

 今日のお昼は久しぶりに職場の近くの「地元の食堂」に行って,タイのフツ〜の料理を食しました。 最初の一口は辛かったけど,いやぁ旨かった! トムヤム・クンでお馴染みのトムヤムスープに海鮮を入れた「トムヤム・タレー」が今日は最高でした。

 ところで世界的に石油が高騰していますが,石油は殆どが輸入のタイでも例外では無いようです。 タイの流通の要はトラックなので軽油は政府方針で価格が抑えられているようですが,「贅沢品」のガソリンは,今年1月比 2.5バーツも高騰しています。  率にすると 10%以上の値上げ率です。 食糧自給率は軒並み 100%を超える「強い」タイも,石油に関しては流石に太刀打ちできないようです。


2004年7月31日(土)
アソーク駅には「地下鉄 (MRTA) 乗換駅」の表示が登場
 本日は2か月ぶりのバンコクをちょっと徘徊。 「定番」の BTS に乗ってみたところ……

 7月に開通した地下鉄と BTS との乗換駅の一つ,Asok(アソーク)駅に「地下鉄の乗換駅」のタイ語と英語の表示が登場しています。  BTS の車内でも,今までの「サタニィ トン パイ アソーク,Next station is Asok(次は Asok です)」というタイ語・英語のアナウンスに加えて, 地下鉄の乗換駅である旨のアナウンスがなされていました。 乗換駅の掲示を見ると「サタニィ・ジュアン・トー・ロッファイファー・マハナコーン(=直訳では『都市電車乗換駅』)」と書かれています。  地下鉄はタイ語では「ロッファイファー・マハナコーン」と言うのが公式のようですね。 外国人の我々は "MRT" と言えば通じるようで,赤青の菱形マークが地下鉄のトレードマークのようです。

 バンコクの地下鉄にはまだ乗っていないので,今回の滞在中には是非とも乗ってみたいと画策しているところです。 本サイトではこちらに BTS の解説ページを準備しています。

BTS路線図にも地下鉄乗換駅マークが登場 Mo Chit(上の7),
Sala Daeng(下中央の5)そして Asok(下右の1)