Report 20

バイヨークタワー2登頂
タイ一高いバイヨークタワー2
 バンコクで,いやタイで一番高い建物,それはバンコク市内ではどこからでも見えるバイヨークタワー2です。 1998年にオープンしたこのビルは,地上309mの高さで,東南アジアでは, 現在世界一のPetronas Tower 1 & 2(マレーシア・クアラルンプールのツインビル)に次いで2番目の高さ,世界でもベスト,いや「ハイエスト」30に入り,2002年現在日本で一番高い横浜ランドマークタワー(高さ296m)よりもチョイと高いビルです。

 かつてのニューヨーカー達がワールド・トレード・センターを見ていた如く,毎日のように眼にするこのビルには,バンコクに来た当初から「1度は上ってみたいなぁ〜」と思っていました。 場所はバンコクの日本人は誰でも知っているバンコクのワールド・トレード・センター (ISETANが入っているショッピングセンター)の前の通りを北に700mほど行ったところで,バンコクの衣料の問屋街(?)プラトナーム(Pratunam)市場の一角にあります。

チケットカウンタ(左端)

 さて,当日(いつ行ったかは「おもしろタイ日記」を見るとわかるよ!)はバスに乗ってこの近くまで出かけました。 最近は街に出かけるのに,やっとバスを使えるようになりました。  タクシーやBTS(バンコク市内の高架鉄道)の方が使いやすいのですが,やっぱり高く感じます。 住んでるところからバイヨークタワー2の最寄りまでは,タクシーなら60バーツ(約\180)程度,BTSなら25バーツ(約\75),でも駅を降りて徒歩1km。 これがバスだったら, 冷房はありませんが5バーツ(約\15)で,降りるバス停はタワーのすぐ近くです。

 このビルには,最上部の84階と77階に展望台があります。 ビルの下に行くと,展望台(Observation Deck)のチケット売り場があります。 2002年9月時点で大人120バーツ(約360円),子供60バーツ(約180円)です。  ただ,タイの子供料金は年齢ではなく,一般的に(バスや他の博物館などでも)係員が身長で判断しています。 このバイヨークタワー2の場合は,身長1.2m以下が「子供」扱いらしいです。

 チケットを買って,専用のエレベータで77階に上がりましょう。 エレベータはシースルータイプで,外を眺めがら上がって行くことができます。

 
北方向(ドンムアン空港方面)を望む
 まずは北方向。 右の方を向こうに延びているのが,ドンムアン国際空港の前を通る高速道路です。  こちら方面は,郊外のオフィスと住宅が並ぶエリアです。 チャトチャックのウィークエンド・マーケットもこの方角です。
 
東方向(スクムビット方面)を望む
 次は東方向。 この方角はスクムビット通りを挟んで,外国人の住む高層マンションや地元のお金持ちの戸建てが並ぶエリアです。  鉄道はチョンブリ,パタヤ方面へのルート(Eastern Line),スクムビット地区は写真の右奥のエリアです。
 
南方向(サイアム方面)を望む
 南方向は,バンコクの商業エリアに林立するビル群と,その向こうにチャオプラヤ川の下流が見えます。  写真中央左の車が渋滞している道路はワールド・トレード・センターの前のラチャダムリ(Ratchadamri)通り(渋滞のメッカ?!), 左奥がクロントゥーイ(Khlong Toey)の港付近です。
 
西方向(王宮方面)を望む
 最後に西方向。 この方角は王宮や,バンコクの3大観光名所,ワット・プラケオ(Wat Phra Kaeo),ワット・ポー(Wat Pho),そしてワット・アルン(Wat Arun)などのエリアです。  また,オリエンタルホテルなど,チャオプラヤ川河畔の高級ホテルが立ち並ぶ地区でもあります。
このビルはホテルが入っている!

 地上300mからの展望は如何ですか。 紹介した写真からもわかるように,バンコクからは山を望むことができませんので,どの方角もノッペラとした平地に建造物が見えるだけですし, 空気が綺麗なことが余りありませんので,少し物足りないかもしれません。

 このビルは17階より上がホテル(バイヨークスカイホテル)で,22〜74階が客室として使われています。 一説によると世界で最も高い(料金でなく,地上からの高さ)客室があるホテルとか。 このホテルはバンコクでは「中級クラス」として扱われていますので, 宿泊料金もさほど高いものではないでしょう。(時期により料金設定が異なるので,一概に「いくら」かは判りません)

 天候にもよりますが,バンコクを高い位置から見ることで,街の構造や生活の違った一面を知ることができるかもしれませんよ。(2002年9月記)