Laos Report 2.1

自国通貨の有難さ

ヴィエンチャンのメインストリート
 まずはラオスがどんな国か,主要なデータを集めてみましょう。 国の名前は聞いたことがあっても,国の様子はあまり知られてないのでは?

国名Lao People's Democratic Republic
ラオス人民民主共和国
人口540.3万人 (2001)
面積23.7万平方km (日本の約6割)
首都Vientiane ヴィエンチャン
(人口52.8万人(1995))
公用語ラオ語
(タイ国境ではタイ語が流通している)
出典データブック・オブ・ザ・ワールド
2003(二宮書店)

 如何ですか? 人口の1割が首都に集中するという傾向は,ラオスのみならず,ここタイでも,そして日本でも同様ですね。 



ヴィエンチャンの銀行(上)
この日のレートは$1=9550-9570キップ
 では初めに現地通貨を入手すべく,銀行に行きましょう。 ラオスの通貨単位は "Kip" と書いて,キップと呼びます。 この日のレートは, $1=K9550-9570 でしたので,日本円に換算すると,¥1=K80 程度ですね。

 ところで,このラオスやカンボジア,ミャンマーなどでは,自国の通貨はもとより,USドルやタイバーツも使えます。 この「使えます」というのは,例えば観光地で使えるというレベルではなく,ある一定の範囲内であれば「どこでも使える」感じなのです。  いや,自国通貨よりもむしろUS$を欲しがっている人の方が多いようにも感じます。 どうしてかなぁ?と考えてみると,どうやら自国の通貨が「アテにならない」からのようです。 というのは, 政府が何の前触れもなく〜これはアジアでは「当たり前」のことではありますが〜通貨の切り下げを敢行してしまうからなのです。 ラオスの場合では,1997年には1ドル=K900 だったのが, 1998年にはK2500,1999年にはK7200と2年で800%の切り下げです。 短期間にこんなに価値が変わるのなら1国標準のキップより,世界標準のドルの方が有利というわけなんですよ。

 日本ではまず考えられないことですが,自国の通貨が「アテにならない」というのも,なんだか哀しいし,可哀想ですね。 国際的にはある程度通用する「円」を持てる我々は,こういう意味では幸せだということを,改めて実感させられました。

 さて,ラオスの通貨,キップを入手したら街に出てみましょう。 メインストリートは一部には中央分離帯もあり,立派な道路です。 まぁ,車の量は圧倒的に少ないのですが,バイクが多いのは東南アジア共通の現象のようです。  まぁ,街が小さいだけ高い建物もなく,バンコクよりも圧倒的に緑が多いところで,気分が休まります。


「中央分離帯」もある立派な道路(左) 緑が多いヴィエンチャンの風景(右)

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