Laos Report 2.3

ナムグム・ダムに行ってみよう
 ヴィエンチャン郊外の観光の定番,ナムグム・ダムに足を伸ばしてみましょう。 ここは,ラオスの経済を支え, また国民の憩いの場にもなっています。


ヴィエンチャン北方の巨大な湖
ナムグム・ダム

ナムグム・ダム概要
貯水池面積約370平方キロ (*1)
総貯水容量70億立方メートル (*2)
ダム形式コンクリート重力式
ダム堤高さ75メートル
ダム堤長さ468メートル
ダム堤体積36万立方メートル
発電所出力15万キロワット
(*1)琵琶湖:617平方キロ
(*2)日本一の奥只見ダム:
 6億立方メートル


ナムグム発電所

 ナムグム・ダムはヴィエンチャンの北方に拡がり,名古屋市(326ku)や福岡市(339ku)とほぼ同じ広さをもつ大きな湖です。 このダムは, 水力発電用として1950年代後半から開発計画が持ち上がり,アメリカや日本など12か国の資金援助により,ラオス内戦の最中 1967年に着工しました。 ダムの工事は内戦による襲撃や, マラリアの集団発生など苦難が続きましたが,4年の歳月を経て1971年に完成します。 発電所はその後も工事が続き,現在の規模になったのは1985年です。


ナムグムへの道路

 ここで起こされる電気は,この発電所からヴィエンチャンを経てタイまで繋がっている送電線を通じてタイに売電されており,ラオスの貴重な 輸出産品です。 15万キロワットの電気は,日本並みの使い方であれば約5〜6万世帯を賄うことができます。

 発電所があるダムの堤防までは,ヴィエンチャンから約75km。 (上の地図の赤矢印のところです) 車は少なめですが,道があまり良くない〜といっても,全線舗装されています〜ので,車で2時間ほどの距離です。 このダムはラオスの人たちの憩いの場でもあり,湖畔には主に河魚などを食材にした料理を出すレストランがいくつか軒を連ねています。  また,ヴィエンチャンからの1日ツアーなどもあり,ラオス内外の人たちの姿が見られました。

 静かな国で,郊外のオアシス行きは,バンコクの混沌とした雑踏を忘れさせてくれるひとときでした。


心が安らぐ大きな湖(左) 湖畔に佇むレストラン(右)

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