Europe Report 1.2

チョットよかったこと
 出発当日,バンコクのドンムアン空港からフランクフルト行きのルフトハンザ機に乗り込んだのは, 夜の11時。 機材は B-747 のダッシュ400,国際線で乗るのは初めて。 頭の上の棚に持ち込んだ荷物をしまい込み, 席に座って機内誌でも...と思ってたところに,西洋人の女性がやってきた。 どうも自分が座っている座席が彼女の席らしい。 チケットを見せて貰うと,なるほど同じ番号が書かれていた。 キャビンクルーを呼び止め, ダブルブッキングであることを告げる。 すると,彼は,無情にも私のチケットを取り上げてしまったのであります。

幸先の良いスタート?
唯一残った「証拠」
(ほぼ原寸大)
 暫く待つように言われ,待っていると,「お客サン,席替わって貰いますゼィ!」と言わんばかりに, 今収納したばかりの手荷物一式持たされて連行されてしまった。 "何も悪いことはしてないのになぁ?" と, 階段を上るクルーについていくと,案内された席はナント! ファーストクラス!!

 ウッヒョー! ホンマかいなぁ。 まさかこんなところに座ることができるなんて,夢にも思ってなかっただけに,感激もヒトシオであります。 周りを見ると,世界を股に掛けたイグゼクチブのおじさん,おばさん(おネェさん?)ばかり。 一晩飛行機の中で過ごすのだからと,ラフ(過ぎる)格好だった私に 「こいつは,どこのウマの骨かい?」という視線が少しばかり注がれているのが十分に感じ取れます。

 まぁ,そんなことは気にせず席に座るも,オイオイ!いつもと勝手が違うゾォ。 周りの「座り馴れた」先輩方の様子を見ていると,背もたれが倒れるのも,フットレストが上がるのも, 全て電動であることが判明。 初めて飛行機に乗るコドモみたいに一通り動かしていると,キャビンアテンダントが次々と飲み物を持ってくる。 離陸時の,体が後に押しつけられるあの感触を利用して一眠りしようと, ワインを少しばかり戴きました。

 ウトウトしてから目を覚ますと,既に離陸した機体は水平飛行になり,機内食が出てきた。 飛行中の食事のメニューもいつもよりは豪華版。  翌日のスケジュールも考えて,食事とアルコールを程良く摂取。

 「食った後は寝る」 デブ一直線のような行動だが,機内では仕方がないですねぇ。 さっきの電動シートをあれこれ動かしてみると,フルフラットになる。 さすがはファーストクラス。 バンコクからフランクフルトまで,フライト時間は約12時間。 行った先で時差ボケしないように, 機内ではジックリ眠ろうと思ってたところだったので,これ幸い。 初めて(で,最後?)のファーストクラス搭乗という「緊張感」で,やや眠りは浅かったものの, 空路の状態は良く,心地よく眠ることができました。

 降りるときは "Lufthansa First Class" なんてロゴが入った薄手のセーターなんかも戴いちゃったりして。 ところがこれが結構役に立ったんですねぇ。 滞在中あまり寒くなかった〜といっても,バンコクに較べればモチロン寒かったが〜ヨーロッパでは,ちょうどいい感じの上着になりました。

 ○年前の新婚旅行の時に,やっぱりダブルブッキングでカミはんと二人,ビジネスクラスに案内されたことがあったけど,それ以来の「幸運」でした。 ご丁寧に,取り上げられた搭乗チケットは,上の写真のようにファーストクラスのものになって返ってきました。("F" が光ってるねぇ!)  ファーストクラスの席でバチバチと写真を撮って回るのも,田舎者みたいで恥ずかしいので止めました。 もうファーストクラスには乗れないだろうなぁ。  いや,ダブルブッキングに「当たる」僅かな確率に,これからも期待しようかな? 今回の旅は幸先の良いスタートで幕を開けました!


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