それでは,流通が始まった新紙幣を詳細に解析してみます。 まずは現国王の肖像が印刷されている面からです。
大きく変わった点には,それぞれ番号を付けてみました。
- 1 は,今回新たに銀色の帯がつきました。 これは 500バーツ札にも見られます。
- 2 は,背景のデザインが従来より内側に「圧縮」され,銀帯の左側に余白ができました。
- 3 は,100 の文字デザインが細身になりました。
- 4a は裏面の 4b との合わせ技です,後述します。
- 5 は,タイ文字の「100」の左の帯のデザインが変わり,丸みを帯びています。
- 6 は,タイ文字の「100」のデザインがダイエットしています。
- 7 は,国王肖像右側の帯が薄くなっており,また記番号の位置も上に変わっています。
次に反対の面を見てみましょう。 この面では左方の絵で判るように,教育の重要性が印刷されています。 現国王の肖像が印刷されている面同様,
大きく変わっているところには番号を付けています。
- 8 は,この部分のデザインがやや幅広くなっています。
- 9 は,反対の面同様,100 の文字デザインが細身になっています。
- 10 は,この部分の背景デザインが変わっています。
- 11 は「100(タイ文字)」のデザインが丸くなりました。
- 12 は,背景デザインがシンプルになりました。
以上,新旧100バーツ紙幣の主立った相違点を「詳解」してみました。 このほかにも,細かく探せば多くの「改善点」が見いだせることと思います。
ここで紹介した旧札,暫くしたら価値あるものになるかもしれませんよ。(2005年1月記) |