April 2004

2004年4月13日(火)
 バンコクからの最後の「中継」を前回の日記に書いて2週間が過ぎました。 私はまたバンコクに戻っています。

3年ぶりに味わった日本の春
 4月1日(木)夜中発の飛行機で,家族と共に2年8か月過ごしたバンコクの地を後にしました。 日本に戻ったら,恐らく行くことは無いであろうラオスやミャンマー,カンボディアにも行きました。  タイの国もあちこち見て回りました。 ホントウは何の線も引かれていない「地上の国境」にも足を運びました。 このサイトも含め,バンコクではいろんな思い出ができました...。

 しかし,いつまでも思い出には浸れない! 現実はキビシイのです。 翌朝の2日(金)に到着してからは怒濤のような毎日が!

 住まいは確保してたのですが,3年近くも「在日日本人」じゃなかったわけですから,いろいろな手続きが必要です。 まずは住民票の「復活」と電話の申し込み, それから5日(月)から始まる小学校へ転入手続き。

 生活を始めるに当たって,電化製品も揃えなくてはなりません。 冷蔵庫,洗濯機,炊飯器そして掃除機を衝動買いのごとく購入。 3年経つと電化製品にも新しい機能がいろいろと追加されてますねぇ。  カミはんも私もビックリ! 部屋のカーテンや水回りの小物などを手に入れる傍らで,バンコクに引っ越す前に預けていたタンスや机などの大型家具などが入り, バンコクから送り出した荷物も怒濤のように押し寄せてきました。 部屋じゅう段ボールの山・山・山! 家族5人寝るところを確保するので精一杯でした。

 銀行口座やクレジットカードの住所変更,公共料金の口座振替手続き〜日本のこの制度は便利! 外国では銀行の信用度が低いので,このような制度は殆ど無いようです〜なども済ませ, やっと一段落して私だけバンコクに戻ってきました。 昨年の8月も慌ただしい一時帰国でしたが,今回も凄まじい引っ越しでした。 ふぅ〜! 今回の帰国で感じた他愛のないことをこちらにアップしましたので,ご高覧下さい。

 そうそう,日本からバンコクへ来る飛行機では,「不屈の白髪将官」でご紹介した橋田さんと一緒でしたよ。 一旦バンコクに立ち寄った後,また中近東方面に取材に行かれると言われてました。


2004年4月17日(土)
日本で見つけたタンポポの花
 単身の生活も1週間が過ぎようとしています。 日本での生活環境は,ナントカそれなりに整ったようですが,こっちのバンコクでは, 契約の関係で殆どの荷物が出払った何もないアパートに,24日(土)まで住まなきゃなりません。 その後は月契約か週契約のサービスアパートにでも引っ越す予定です。

 何も無くなったアパートで今困ってるのは何か? 音源〜テレビ,ラジオ,CD +会話の相手だった家族など〜が何もないので,静か過ぎて困っています。 で, 慌てて街の CD ショップ(今は「レコード屋」なんて言わないんですねぇ!)に出かけ,こちらで売れている Norah Jones の "feels like home" なんかを買ってきてパソコンで BGM 代わりに流しています。

 昨年4月の日記でも書きましたが,今バンコクは夏真っ盛りの酷暑期。 部屋ではエアコンが必需品なのですが,休みに一日中入れておくと体にも良くないし,電気代もかさむので, 街のショッピング・モールなどに「涼み」に出かけています。 といって,買いたいものも特に無いんですけどね。 このところは,ちょっとばかり「ひとやすみ」状態です。

 このサイトでは,タイと世界の繋がり(今回はちょっとした力作? いや単なる自己満足か?)を新たにアップしました。 見て下さ〜い!


2004年4月22日(木)
  今日は久しぶりに写真無しです。 最近,タイ語のマイペンライについて,日本人に馴染みにくく, よく誤解をまねいているような話をいくつか見聞きしました。 タイ語のマイペンライは,日本語では「問題ない」と表現されがちですが,実際にタイの人が使っているのを聞いていると, 必ずしもそうではないようです。 例えば,
  • 待ち合わせに遅れてくる人が,待ち人の「おぉ,来た来た(タイの人たちは『やっと来た』とは言わない模様)」にマイペンライで返し,
  • 突然の大雨にズブ濡れになったタイ人に,お気の毒にという視線を向けるとマイペンライと言うし,
  • 車の渋滞にはまって約束の時間に遅れそうなタイ人に「遅れるんじゃないの?」と尋ねるとマイペンライと応えるし...。
 上記はマイペンライのほんの一例です。 確かに「問題ない」に近いイメージではありますが,本当の雰囲気はちょっと違うのではないでしょうか。

 日本語で考えてみると,意味はちょっと違いますがすみませんがこれに近い言葉かもしれません。 人からモノを貰ったらすみません, 他人の小言にすみません,満員のバスから降りる時にすみません... 如何ですか?

 これらは,英語に直してみると判りやすいかもしれません。 一つの言葉を様々なシチュエーションで「兼用」するというのは, どうやらアジアの文化のようで,英語では例が少ないようです。 一般的に「お茶を濁す」雰囲気のアジアと,物事を明確にしようとする欧米の雰囲気の差で, 言葉の使い方の違いが出てきたように感じるのですが,如何でしょうか?

 ある国の日常語を他の国の言葉に置き換えるってのは,簡単そうでなかなか難しいモノです。 最近,外国語は言語間で対応する単語で解釈するものではなく, その言葉が使われる雰囲気で解釈すべきと感じるようになってきました。 これが思うようにできれば,優れた通訳者なり,翻訳者になれるんでしょうね。

 ところで,今まで3年間住んだアパートから,いよいよ出る時期になりました。 新しい住まいでは,回線の都合でこのページの更新がどの程度できるか判りません。  あるいは暫く日記を含めてサイトの更新が止まるかもしれませんが,「復活」まで少しの間,時間を下さい。


2004年4月25日(日)
 住み慣れたアパートを24日(土)に出た後バンコク市内を放浪していましたが(ウソ!),今日漸くネットの環境が整いました。  「新居」はテレビあり,ラジオあり,CD あり... やっと『音』のある生活に戻りました。 でも,話し相手が居ないんだよねぇ...。

 さて,入居したこの某サービスアパートメント,オプションで部屋でのインターネットモデムの設置ってのがあります。 ADSL回線でネット環境を確保できるというものです。  そこで,今日の夕方フロントでそれを申し込みました。 「部屋で待って下さい」とのことで,ず〜っと待ってました。 でも,なかなか持ってこない。........ 1時間経過,フロントに電話 『1時間経つのにまだ来ないんですけどぉ』「判りました,すぐ対応します」............ 更に待つこと1時間,でも誰も来ない。 『もう2時間経つのに誰も来ない,いったいどうなっているんだ?』  「すみません,30分以内に行かせます」『約束だぞ!』「わかりました」.... と,やっと来ました。 最初に設置を申し出て2時間15分が経過。 マラソンの選手はとっくにゴールしてる!

メクロン東線の西の終点,Mahachai(マハチャイ)駅
 でもここで怒りを爆発させたら,3年近く住んだタイの経験が水の泡と化してしまいます。 ここはジッとこらえて『It's too much late!(ものスゴ〜ック遅かったねぇ!)』と言うに留めました。 で,めでたくADSL回線が開通,ヤッタね! でも,この某サービスアパートメントは日本人もたくさん利用している結構有名どころなのです。 まぁ1時間は待つにしても, 2時間以上待たされるといい気持ちはしませんね。 そういう私はまだタイに馴染んでないのでしょうか? どうやらここには日本人のマネージャもいるようなので,一筆啓上しておきましょう。

 と,長〜い前置きに退屈された方,誠に申し訳ありません。 本日の写真はタイ鉄道入門〜ソフト編〜で紹介したメークロン東線の西の終着, ターチン川左岸の Mahachai 駅です。 今日思い立って行ってみたのですが,いやぁ〜なかなか「タイ」してましたよ,ビ〜ンゴォ〜!って感じ?! 本日の「道中記は,そのうちアップしましょう。

 ということで,このサイトもちゃんと更新しなきゃならなくなりました(笑)。


2004年4月30日(金)
 4月も今日で終わり。 日本はゴールデンウィークの真っ最中でしょうか? タイではマレーシア国境に近い南部で大きな衝突があり,100人を越える人が亡くなりました。  マレーシア国境のタイ南部はイスラム教徒が多い地域で,かねてからタイの政策に対する不満が燻っている地域でもあります。 ある方から安否を問うメイルを戴きましたが, バンコクで「普通」に生活している限りは問題ありません。 ご心配ありがとうございます。

賑わう港町 Mahachai(マハチャイ)の目抜き通り
 さて,思い出したように書いてるこの日記,書かない時は「今度の日記はこんな事書こうかなぁ? あんなこと書こうかなぁ?」なんて思いを巡らすのですが,いざ書くとなると, そんなことは記憶の彼方,その時の気分で好き勝手なこと書いてます。 もうこの時点でコンタイ(タイ語で「コン」=人,「タイ」=タイ, よって「コンタイ」=タイ人)化している自分を改めて実感しています。 まぁ,感心するほどのことでも無いんですけどねぇ...。

 今週はチョット力作,25日に行ったちょっとディープなメークロン線の道中記を珍しく「速攻」でアップしました。 皆さんの暇つぶしの一助にでもなれば幸甚です。

 そういえば,どこかの Blog サイトで,このサイトを紹介して戴いたという情報が入ってきました。 ここに来られて幻滅しませんでしたか? ご紹介戴いた Blog サイトさんに感謝します。