Europe Report 2.2

フランクフルト〜ケルン ICE の旅
 チケットも入手し,プラットフォームでボン,ケルン,デュッセルドルフを回ってベルリンまでの ICE828 を待ちます。  今回はこの列車でケルンまで行き,そこで友人の住む Emmerich 行きに乗り換える予定です。


フランクフルト空港駅の看板(上)
ケルンまでのICE(下)
 ドイツやオランダの鉄道駅は日本のような改札や出札は一切なく,チケットの有無に関わらず,プラットフォームまで行くことができます。  一般的には駅でチケットを買うのですが,買う時間がなかったり,地方の無人駅などにある自動販売機で購入できない場合などは, 乗車後に車内でチケットを買うこともできますが,この場合は乗車前に買うよりも高い料金を支払う必要があります。

 2001年9月のアメリカのテロの「後遺症」か,フランクフルト空港駅をはじめ,主要駅のプラットフォームには軍人とおぼしき人々の姿があり, 警備の眼を光らせていました。

 ドイツで列車に乗るんだったら,やはり ICE には1度は乗りたいものです。 これは "Inter City Express" の略称ですが, 日本の新幹線やフランスの TGV と並んで,ドイツが誇る高速列車です。 主要都市をくまなく結び,また車内設備も充実していることから, ビジネスマンなどに人気があります。

 さて,予定時刻より5分ほど遅れてベルリン行きの ICE828 がやってきました。 ドイツ国鉄を象徴するような白い流線型の車体です。  手許のチケットに指定された 11号車の 12番の席に荷物を持っていきます。 進行方向に向かって右側,ライン川の景色がよく見える席です。  席には,下のような列車案内のパンフレットが置かれており,列車内各設備の紹介をはじめ,停車駅,到着時刻,乗り換え案内などが ドイツ語と英語で判りやすく記載されています。 これがあれば,ドイツ語が判らなくても時計を見ながら大体どの辺を走っているか, いつ頃降りる準備をすればいいか,乗り換える場合はどこのプラットフォームに行けばよいかなど,一目で判る便利なものです。


ICE車内常備の列車紹介パンフレット。 中には列車の設備,ロケーションなど(右上)
の他,停車各駅の到着時刻,乗換案内など(右下)が記してある。

フランクフルト空港西方のOPELの工場
工場内に鉄道の駅がある
 さて,ICE828 はフランクフルト空港駅を後に西へ向かって走り出しました。 次の駅はライン川河畔のマインツです。  暫く走ると,ドイツの自動車メーカーの1つ,OPEL の工場が眼に入ってきました。 線路は工場のど真ん中を貫いて走っています。  すると,"Russelsheim Opelwerk" という駅を通過しました。 恐らく「オペル工場駅」とでも言うのでしょうなぁ。

 日本でも企業城下町では,企業の名前が地名や通りの名前に使われている例は珍しくありませんので,ここの OPEL の駅も似たようなものなのでしょう。

 ICE828 は,マインツから進行方向を北に変え,ライン川左岸を下っていきます。 あの「世界の車窓から」にでてくるライン川沿いの古城が次々と眼に飛び込んできます。  「ライン川下り」については,別のページで紹介しますね。

 旧西ドイツの首都だったボンを過ぎると,ルール工業地帯に入ってきます。 遠くには工場の煙突などが見えましたが,線路の回りは畑が多かったですね。  そうこうしているうちに,フランクフルト空港駅から 210km,2時間3分の ICE の旅は終わりを告げようとしています。 まもなく,次の列車への乗換駅ケルンに到着です。  そろそろ降りる準備をしましょう。

フランクフルト〜ケルン間の主要駅。 マインツ(左),コブレンツ(中央)
そしてボン(右)。 "Hbf" とは "Hauptbahnhof"の略で「中央駅」という意味。
 ドイツ国鉄,"Die Bahn" の列車ダイヤはインターネットでも調べることができ,こちらのページで時刻や運賃を簡単に検索できます。


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