January 2005

2005年1月6日(木)
3年振りの日本の正月

 今年はチョイト充電期間を頂いてかなり遅れましたが,平成乙酉の歳,あけましておめでとうございます。 3年振りの日本の正月です。

 予定どおり1日の朝,無事に祖国の土を踏むことができました。 最初の印象は「寒い! よくもこんな寒いところに人間が住んでられるよな!」というのが正直なところです。  もう体は殆ど「タイ化」しているんで,こりゃリハビリに時間がかかりそうです(笑)。

 2日は近くの神社に三社参りに行きました。 いやぁ,日本の正月です。 年の暮れには寺で除夜の鐘を聞き,年が明けると神社に行って鈴を鳴らすのです。 西洋人の感覚では, 一晩でキリスト教の教会とイスラム教のモスクに行くような印象を受けるかもしれませんね。

 3日は子供達と,これまた久しぶりの書き初めです。 学校の宿題で1つ書き上げてこなきゃいけないというので,永らくご無沙汰だった墨の香を楽しみました。

 4日は仕事はじめ。 夜は職場の仲間と飲みに出かけ,御神酒を振る舞われて調子に乗って飲んだら,あとはフラフラ。 帰ってくる時に近くで眼鏡を落としてしまって,翌朝探し回る始末。  幸いに原型を留めて存在しておりました。

 5日は午前中は二日酔い,午後は今度は昼食が当たったのか,強烈な吐き気と脂汗が噴出! 早退して帰りましたが,帰る途中も吐き気には往生しました。 なんとか帰り着いて, 大人しく寝てました。 去年もそうでしたが,正月のこの時期,一度はオナカへの攻撃を受けるようです。

 ということで,この日記も再開,メインのページもネタは仕入れてきてるのでボチボチ再開します。 今年も皆さんにとっていい年になることをお祈りします。  そしてこの「おもしろタイリポート」へのご愛顧も,よろしくお願い申し上げます。


2005年1月7日(金)

今日は七草粥でオナカも一休み

 今日は七草粥の日。 正月にお節料理を鱈腹食べて負担がかかり気味のオナカを,お粥を食べることで休ませようという日本古来の智慧に基づくものです。  我が家でも,今日は朝から家族でお粥を食べました。

 1月の七草粥には「春の七草」を入れますね。

 せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ−春の七草

 これに対して秋の時期には

 はぎ,ききょう,おばな,なでしこ,おみなえし,くず,ふじばかま−秋の七草

 日本ならではの四季を彩る言葉ですね。 これで正月の攻撃(?)でダメージを受けたオナカも,少しは落ち着くでしょう。

 今日はバンコク地下鉄のトークン自動販売機のページをアップ,また車のナンバープレートを分析のページにも, 少しばかり新情報を追加しました。 それに津波被害関係リンク集のページも新設しました。 編集部では,遅い「仕事はじめ」です(笑)。


2005年1月8日(土)

バンコクのビヤガーデンで出た3リットルタワー

 日本に住み着いて1週間が過ぎました。 やっぱ寒いわ。 家ではやれ掃除機をかけるの,やれ換気をするのといって, すぐに窓を開けたがります。 かといってエアコンの暖房を入れると「空気がヌルくなるからイヤだ」と言われ,電子カーペットを細々と入れているだけです。  1週間前までタイで過ごしていた身には「応え」ます(笑)。

 その1週間前までのタイでは今は乾季,まず雨が降りません。 そこで,そこかしこに屋外のビヤガーデンが登場します。  行きやすい所では ISETAN が入っている Central World Plaza(旧 World Trade Center)で,そこの前には南から LEO, Heineken, SINGHA そして Cheang のビヤガーデンが店を開いています。 そこで「3リットルのタワー」を頼むと,この写真のようなものが出てきます,なかなか圧巻です。  氷が一緒に出るのはご愛敬。 これはひとつの「文化」のようなもので,かつて冷蔵庫が無い時代に東南アジア一帯では, 冷たいビールを飲むために氷を一緒に入れていた名残のようなもの。 今でも店によってはこうやって氷が一緒に出てきます。 こういう背景があるからか, タイやカンボディアのビールの中には,アルコール度数が 6% を超えるものがあり,昨年12月18日に紹介した Red Horse は 6.9%, また,2003年10月9日に紹介したカンボディアの KLANG は 7% と日本のビールに較べるとかなり高めです。 この方面でビールを飲まれる方は, 「飲み方」にご留意下さい。

 昨日から仕事はじめの編集部,今日は 詳解!新100バーツ紙幣 と,アンコールワットの見聞記 の続編をアップ, また タイの通貨〜紙幣・硬貨+α にも新100バーツ紙幣情報を追加し,着々と「仕事」をしております。


2005年1月10日(月)

日本の冬を代表する花,ツバキ

 暦の上では3連休,皆さん如何お過ごしでしたか? 9日,10日には各地で成人式が催され,テレビや新聞などで日本古来の男女の着物姿を, 久しぶりに見ることができました。

 この週末は日本の「冬」を実感すべく,田舎に出かけて少しばかり散策して回りました。 ここ数日でも気温が低かったせいか,頬を撫でる風には冷たいものを感じました。  田圃には稲を刈り取った後の切り株が並び,殺伐とした冬の雰囲気です。 冬の日差しは柔らかで,先月まで居たバンコクの陽光と取り替えたいほど。

 そんな中で,民家の庭で彩りを添えていたのが寒椿。 寒さの中で力強く咲く姿には,何だか勇気をもらうよう。 これも日本の冬の光景ですね。

 西高東低の冬型の気圧配置になり,まだ暫く寒い日が続くようですね。 皆さんご自愛下さい。


2005年1月13日(木)
30,000アクセス以降の華々しい(?!)履歴
アクセス日 付時 刻1,000アクセス
所要期間
30,0002004年12月15日23:00頃
31,0002004年12月20日06:00頃4日+ 7時間
32,0002004年12月27日11:00頃7日+ 5時間
33,0002005年 1月 4日13:00頃8日+ 2時間
34,0002005年 1月 8日21:00頃4日+ 8時間
35,0002005年 1月13日17:00頃4日+20時間
 日本の冬は寒いですねぇ。 朝の通勤のときといい,酒飲んで帰ってくるときといい,空気の冷たさは「ひとしお」です。 今週は3日連続で飲み会で,今日もさっきまで博多名物のもつ鍋で一杯やってました。

 さて,35,000 アクセスを 13日(木)の 17:00 頃に迎えるすることができました。 年末年始のアクセスの落ち込みが否めないとはいえ,2004年12月15日の 30,000 アクセスからは1か月弱, コンスタントなカウンタの増加はこのサイトに「ご来店」戴く皆さまのおかげと厚く御礼申し上げます。

 寒い日本,そんなに急いで何をする? じゃありませんが,タイの想い出を少しずつアップしていくことにしましょう。 これからも気長におつきあいのほど,よろしくお願いします。


2005年1月16日(日)
 今日は写真無しです。 昨日,今日は大学入試センター試験でした。 毎年この時期になると寒くなるのが恒例でしたが,どうやら今年も例外ではなかったようで,この週末は寒い土日でした。

 日本に戻って改めて街を眺めてみると,やっぱり自分は日本人なんだなぁ…と実感してしまいます。 今日もスーパーマーケットに行きましたが,野菜や果物,魚介類などは日本の方がいいなぁと感じた次第。  何がいいのか? コレといって決定的なモノは無いのですが,種類の豊富さがイチバンなんでしょうねぇ。 外野(=日本国外)の眼で見ると,例えば自動販売機の清涼飲料水(特にコーヒー類)や, ビールなど,こんなに種類があるのは一種「異常」とも思えたのですが,やっぱり日本人はある意味ワガママな民族なんですねぇ。

 と,日本人の一員としてワガママを言わせて貰えば,センター試験をざっと見ましたが,日本の歴史や文化の源となるアジア〜インドから東南アジア,そして中国,朝鮮・韓半島など〜のウェイトが少ないように感じました。  まぁタイに3年以上もいれば贔屓目もあるでしょうけど,多かれ少なかれ日本の風習や文化には,欧米よりもアジアの方が影響が大きいことは否めない事実ですから,雑学的にでも多くの皆さんに興味を持って戴くことを望みたいところです。

 このところは,BTS の続報不思議バスの続報,そして 地下鉄の続報など,チョロチョロとこれまでのページのフォローをやってます。 見てみて下さい。


2005年1月17日(月)
 阪神淡路大震災から今日で10年。 テレビ各局では震災の特集が放送されていましたね。 年末に,スマトラ沖大地震とそれに伴う大津波による被害が甚大だったことも, 地震や津波についてもう一度考え直そうという風潮を育んでいることは否めない事実でしょう。


駅に停車中のバンコクの地下鉄(左)
事故があったタイカルチャーセンター駅周辺の路線図(右)

 各方面からの報道によると,今日の朝(現地時間 9:30頃),バンコク地下鉄のタイカルチャーセンター駅で地下鉄の車両が衝突事故を起こし,100〜200人が負傷したとのこと。  この負傷者数に幅があるのは,タイでは「お馴染み」のことで,新聞各社やマスコミ各局がそれぞれに(=確実なウラをとることなく)負傷者数を発表するため, 日本側で配信を受けている通信社やマスコミ毎に数値が異なるというわけです。

 事故があったタイカルチャーセンター駅周辺の路線図は上記右のとおりで,北隣の Huai Khwang 駅との間には,地上の車庫に向かって伸びる分岐線が延びています。  詳しい状況が判らないので,これは編集部が各種報道から推測したものですが,南の Asok 方面からタイカルチャーセンター駅を過ぎて, 地上の車庫に向かって坂を上っていた(地下鉄の路面から地上に向かえば上り坂となる)車両が,何らかの理由で坂を上りきれずに途中から逆走し,後から来た車両と衝突したものではないかと考えられます。

 詳しい事故状況は今後見聞されることでしょうけど,このような事故は起こして欲しくないモノです。 バンコク在住の方で何か続報をご存知の方があれば,こちらまでお知らせ下さい。


2005年1月22日(土)
 相変わらず寒さを感じる日本です。 タイに3年も居ると,日本の寒さが一層応えますねぇ。 特に朝晩の通勤でバス待ちの時に, 北風なんぞに吹かれようものなら震え上がってしまいますよ。


選挙を前にこのようなポスターが林立!

 タイでは2月6日(日)の総選挙を前に,そろそろ写真のようなポスターをあちこちで見かけるようになったのではないでしょうか?  この写真は昨年12月にバンコク郊外で撮影したもの。 『公職選挙法』を意識して,特定の政党名や候補者名は伏せてはいますが,まぁ見る人が見ればどこの党の誰かってのは歴然ですが(笑)。

 タイでは身分証明書やこのような「公式」の写真に軍服のような格好を見かけますが,これが公職者の正装とのこと。 女性も公務員の人達は, このような一見軍服のような出で立ちで身分証明書に収まっています。 タイの人達は一般的にルックスで人を見る傾向が強いので,身なりや身につけるモノには気を遣います。

 タイのビジネス界では,ネクタイ・スーツ着用ってのは多くが経営層の人達だったので,自分が仕事をしていた時もネクタイ・スーツ着用というのは,結構インパクトがあったように感じています。

 蛇足ですが,昨年のバンコク都知事選挙の様子は「バンコク都知事選2004」のページで詳解していますので,興味ある方はチョット見て下さい。


2005年1月24日(月)

カンボディアのアンコールワット近くの
クメール遺跡 タ・プローム の境内

 今日の福岡は,午前中はチョッピリ陽射しも浴びましたが,午後からは小雨が舞う1日でした。 夜も曇っており,明朝は放射冷却の心配はなさそうです。

 テレビや新聞の報道では,アメリカ北東部では大雪で大変だとか。 かつて(1997-98)住んでいたのがニューヨーク州の中東部だったので,少しばかり心配です。

 今日はカンボディア旅行記にページを追加しました。 まぁここに書くコトじゃないのでしょうけど,たった2ページ作るのにも,どの写真を使おうかとか, 写真をどんな具合にトリミングするか〜写真を全部使うか,不要な部分はカットして使うか〜,前のページから続けて読まれることを想定し, 読む方々が飽きないようにページをどんなレイアウトにしようか,そしてどんな文章を書こうか…と,構成(校正も含みますが:笑)にはやたらと時間がかかりました。  ウェブサイト作成能力は,まだまだですね。

 特に文章は,知らない方が読んでも飽きないように,少しでも判りやすいように,そして可能な限り事実や史実,学説などに忠実にと,ウラをとって書いているつもりなのですが, なかなか思うようになりません。 このサイトのいろいろなページをご覧戴いて,オカしいところや間違いなどありましたら,どうかご指摘,ご教示のほどお願い致します。

 それで今日は,タ・プローム その1タ・プローム その2 をアップしておりますので,暇つぶしにでも, いやアラ探しにでも(笑)ご高覧下さい。


2005年1月26日(水)

パソコンのタイ語キーボード

 福岡ではこのところ天気がぐずつき気味で,昨日も今日も洗濯物の乾きが良くないようです。 まぁこんな話題が書けるのも,日本に住んでいるからですよね。

 タイに居る間に撮影した写真をツラツラ見ていたら,パソコンのタイ語キーボードの写真を見つけました。 タイ語は日本語のローマ字のようにアルファベットで入力することは極めて難しい言語です。  例えば,バンコク中心部の北のウィークエンド・マーケットがある「チャトチャック」は,アルファベットでは "Chatchuk", "Chatjak", "Jatjak" など,人によって表記がバラつき,一定しません。  簡単に言えば,タイ文字に相当するアルファベットが確定しない,アルファベットよりもタイ文字の方が多いということなのです。 従って, パソコン入力は日本語のひらがな入力のような感じで,文字の上下に付く発音記号や声調記号などは,日本語の濁点や半濁点のように入力するようです。

 予定どおり(笑),このところメインのページがなかなか進んでおりません。


2005年1月30日(日)
 この週末はちょっと寒さが和らいでいる福岡ですが,週明けから冬将軍がやってくるとか。 タイ帰りの編集部員は,この冬を乗り越えられるのでしょうか?

 今日は縁あって,ピアノのコンクールなるものに少しばかり臨席してきました。 コンクールと言うからには勿論審査員の先生もいるわけで,次々と披露される演奏を評価していくんですね。  演奏を聞いていると,やたらとテンポが速く指使いに高度な技巧を要する曲と,楽曲そのものに演奏者の気持ちを織り込んで演奏して「聞かせる」曲に大別される感じでした。 審査員の先生も, 楽曲が正確に演奏されているのか? 早さや強弱は適正か? などを中心に評価されているでしょうから,それなりにいろんな楽曲を一通り演奏でき,知っておく必要があるんだなぁ…などと好き勝手に想像してましたが。

 芸術の世界には概して共通点があるようで,例えば書道の世界にも似たようところがあるとのこと。 知人から聞いた話ですが,書道展の審査では墨の濃淡や全体の白黒のバランスは適正かなどの芸術的なポイントはもちろん, 例えくずして(=行書・草書で)書かれている字でも誤字・脱字はないか,筆遣いの基本ができているかという基本的な事項も評価の対象となるそうです。 書道の展覧会を見に行っても,書いた人の感情が字に表れている作品もあれば, ちょっと技巧に走りすぎた感がある作品も目にすることがあります。 書道展の審査員の先生も,さまざまなくずし字の字体や,題材となった作品(特に漢詩)を知っておく必要があるそうです。

 明日から寒くなりそう,皆さんも防寒対策は万全に!